「タイムスリップ 11」
悲しそうな顔でセイを見ている颯太に気づき、セイは笑顔になった。
「でも私はあの時代に生まれたことがとっても幸せなんです。」
「どうしてですか?」
「だって、沖田先生に出会えたんですもん。 それに、新撰組という所が私は大好きなんです」
胸を張って答えるセイを見て、颯太は微笑んだ。
この人は、きっとどんな命の落とし方をしてもきっと笑って死ねるのかも知れないと思った。
「清三郎さんとこうして会ったのは、何かの縁だと思いますが、私はあなたとこうしてお話できてる事が
とても嬉しいです。 くだらない事でうじうじ悩んでいるのが少し恥ずかしくなってきましたよ」
セイはえ?という顔をした。
「颯太さん、何か悩みがあるのですか?」
「ありますよ。」
颯太は自嘲気味に笑った。
「自分はどうしてこんなにも弱い人間なんだろうと毎日思ってます。」
「もし良かったら聞かせてもらえませんか?」
「…笑いませんか?」
颯太は恥ずかしそうに下を向いてセイを見た。
「人の悩みを笑う趣味はありません!」
セイは心外だというように怒って言い返した。
颯太は、それを聞いて
「実は…」
と言って、颯太は恥ずかしそうに話し始めた。