「タイムスリップ 1」

セイは急いでいた。
土方から黒谷への使いを頼まれ、その帰りにいつもの団子屋で新商品が
出たというので総司の為に買ったのだ。
まだ出来立てでホクホクの団子を早く総司に食べさせたくて、急いで屯所を
目指していた。



ピカッ

すっかり辺りも暗くなってしまった帰り道、林の中から光が見えた。

『なんだろう?』
セイは急いでいるにもかかわらず、その光が気になり林の中へ入っていった。

ピカッ

また光った。
光った方向へ向かっていくと、そこには見たこともないような綺麗な石が落ちていた。

その石を手に取った。
きらきらと光っている。

「きれーい」
セイはうっとりとその石を見ている。
よく見ると、その石には輪のようなものがついている。

「なんだろう?」

それが何なのかセイには分からず、その輪っかを何となく指にはめてみた。
すると、その石はまた大きな光を放った。

ひかっ

「きゃっ」

セイはあまりのまぶしさに目をつぶってしまった。
その光は、セイを包み込んだ。



辺りが暗くなったとき、そこにはセイは居なかった。