未来への地図 16


セイがお風呂からあがると、総司はソファに持たれて寝息を立てていた。
総司の隣にそーっと座り、顔を覗き込んだ。
ソファの背もたれに寄りかかり、すやすやと気持ち良さそうに寝ている。

疲れてるんだろうな・・・

セイは、寝ている総司に自分の体を寄せて総司に寄りかかった。
総司の手に自分の指を絡める。


暖かい・・・

少しの間、総司のぬくもりに浸っていたセイだったが、自分がお風呂から上がったばかりで髪が濡れている事を思い出し、総司を濡らしてしまうかもしれないと慌てて体を引き剥がそうとした。

「えっ? きゃあっ」
離れようとした瞬間、繋いでいた手をぐいっと引っ張られ、セイは総司の腕の中に倒れこんだ。

「そ、総司さん!? 起きてたんですか??」
「いいえ、今起きたんです」
総司はセイをぎゅーっと抱きしめた。

「濡れちゃいますっ」
セイは、総司から離れようと、もがいた。
「全然気になりませんよ」
総司はセイのほっぺにチュッと口付けをすると、そのままソファに押し倒した。
「・・・総司さん?」
セイは真っ赤になりながら、総司を見上げた。
「だってセイってばとっても良い香りがするんですもん」
そう言うと、総司は真っ赤になって固まっているセイに唇を落とした。






「今度の連休どこか旅行に行きませんか?」
ベッドの中で、自分の腕に乗せられたセイの髪を隙ながら総司は問いかけた。。
「旅行・・・ですか?」
「えぇ。 あなたとは何度か旅行行きましたけど、記憶がないから一緒に遊びに行った思い出がないでしょ? だからあなたと一緒にどこか1泊で遊びに行きたいんですけど・・」
総司の言葉に、セイはぱぁぁっと顔を輝かせた。
「わぁっ! 本当ですか? 行きたいですっ!」
それを聞いて、総司は満足そうに微笑んだ。
「ふふっ 良かった。 どこに行きたいですか? あなたの行きたいところに行きましょう」
「私の行きたいところですか? んー・・ どこが良いかなぁ?」
セイは、嬉しそうに視線をさ迷わせた。

「あっ 温泉でゆっくりしたいです」
「温泉?」
以前のセイからは想像出来ない言葉に、総司は思わず聞き返した。
「はい♪ 出来ればゆっくり出来る田舎とかが良いな。 それで、1日総司さんと一緒にいたいです」
「そんなので良いんですか?」
「それが良いんです」
上目遣いに見上げてくるセイに、総司はにっこり微笑んだ。
「では温泉に行きましょう。 場所は、私が決めちゃって良いんですか?」
「はい、私は良く分からないので、お任せします」
「分かりました。 じゃあセイが喜んでくれるような所を探しておきますね」
「すっごく楽しみですっ ありがとうございますっ!」
そういうと、セイは総司にぎゅっと抱きついた。
「あははっ 喜んでもらえてよかったです。 じゃあ、今日はもう寝ましょうか」
そういうと、総司は照明の明かりを消した。

「おやすみ、セイ」
チュッとセイのおでこにキスをする。
「総司さん、大好きです。 おやすみなさい」
総司は、セイを胸に抱き目を閉じた。