風と寒さと匂いと危険



風と寒さと匂いと危険 秋も終わりに近づくと夜更けはかなり寒い
。 風呂から上がった後、近藤と土方の部屋で甘えていた総司は 「さっさと寝ろ!」とのお言葉を頂き、隊士部屋へと戻った。
すでに敷かれてある布団に体を入れるが、布団は冷たい。
さすがに風呂上りにさっさと潜り込めばこんな事にはならないが、 いかんせん冷え切った体でこれから布団を温めるには時間がかかる。
ふと横を見れば幸せそうに眠るセイの寝顔。
(あったかそうだな・・・)
そんな暖かな誘惑に野暮天かつ無自覚セクハラ大王は勝てるわけもなく 「お邪魔します」 そう言ってセイの布団へ潜り込んだ。
「あ〜やっぱり暖かいv」 すでにセイの体温で暖まっていた布団の中は天国。
このままこの天国で一気に安らかに眠れる・・・はずだった。
その瞬間何故かセイが寝返りをうち総司に背中を向けた。
おかげで布団もずれ、天国から地獄の一丁目の寒さ。
「何するんですかぁ」と布団を取り返そうにもセイは布団をしっかり掴んで離さない。
仕方がないので総司のとった手段は背中から抱っこ。
それでもやはり前面のみ天国、背中は二丁目突入の寒さ。
こうなればセイの姿勢を元に戻すのみ。
こうして総司の温もりを求めた、後にセイにとって甚だ迷惑な戦いが始まった。
セイの姿勢を戻して前から抱き付く。 途中綿入れさえ邪魔だ!と思い、綿入れの中に突入。
その突入の最中に触れた地肌の方が暖かいと本能が判断。
あれよあれよと言う間に綿入れ→着物→襦袢と侵略をしていった。
そしてようやく地肌に辿り付いたと思いきや、最後の盾が残っていた。
さらし、である。 このさらしは流石に最後の盾だけあって総司の無意識と壮絶な戦いを広げた。
長き戦いに勝利を得た総司は暖かいセイの地肌を味わい ようやく深い眠りについた。
セイの起床は人より早い。 女子とばれぬように人より早く身支度する為だ。
そしてこの日の朝もセイは他の隊士より先に目を覚ました。
そして衝撃的な事実を目の当たりにする。
まずこの物体(もう分かってるけど)は何だ! しかも・・・巻いてあったはずのさらしも帯も無い!!
そして・・・この足に当たってるものはなんなんだ〜!!!

(混乱中)

混乱しながらも必死で総司から逃れようとすればするほど 布団が乱れて剥がれていく。
このまま誰かが起きれば・・・
(マズイマズイ!早く早くなんとかしないと!!!
) 混乱しきったセイがとった手段は ゴンッ!!
「・・・いった〜い」 セイが勢いよく総司の頭に頭突きをかましたのだ。
「先生!?起きましたか?」
「神谷さん・・・もうちょっと優しく起こして下さいよ〜」
「無理です!いいから早く離して下さい!」
「はぁ・・・。あれ?なんで私神谷さんの布団に・・・」
そしてしっかりと目が覚めた総司の前には小さい二つの山。
「えええええ!!!!??」 そ
うしてようやく総司から解放されたセイはさらしと帯を持って厠へ直行。
残された総司は昨夜の行動を思い返して・・・同じく厠へ直行。
当然総司はセイに仕置きをされたのは言うまでもない。
無意識のセクハラ大王ほど迷惑なものはない。
セイはまた一つ教訓を得たのであった。